卒業生の遺言書

　過日、12月7日（土）名鉄犬山ホテルにて2002年度　卒業式が行われました。本年は､９名の方々が､ＪＣを卒業され社会に復帰されました。式そのものは､厳粛な中､時には､卒業生を贈る言葉の中に、その時を思い出させる楽しいエピソードもあり良いムードの中で執り行われました。
　今回､めでたくご卒業されるその９名の方々に、卒業されるにあたって、ご自身のこと､江南ＪＣの今後のこと、在籍するメンバーに対して等、様々な視点から最後のお言葉を綴って頂きました。

昭和６３年度入会　石田　成彦　＜ＪＣにおける思い出＞

　１９８８年度に入会しさせて頂き、同期メンバー（１１名）は年上ばかりで、気付くと皆先輩になり残るは自分ひとり・・・　お陰をもちまして２００２年度で終止符となり､皆様方の協力があってこそ１５年間のＪＣ活動が出来たことを心から感謝しております。
　年を重なるたびに「委員長までは！！」と言う思いを胸に抱き、活動に励み、取り組み、年々に役を頂き、皆様方には多大なる迷惑をかけながらも最終年度には、監事という大役を仰せつかり大変光栄に思い、また有り難い気持ちでいっぱいです。

＜今後の江南ＪＣに対して＞
　活動の中で､ＬＤ系、会務系はさせて頂きましたが､ＣＤ系は残念ながら一度も属することが出来ませんでした。ですから、わが街、江南に生れ育ったからには、自ら郷土を愛し、市民のためにより良い街づくりを目指して頂きたいと思います。

＜残るメンバーに対して＞
時の流れや人の心は変化しますが､近頃見受けられるのは、ＪＣ活動が遊びの延長にならないよう変えて良いもの、悪いもの、変わっていいもの、いけないもの、上下関係、上下の伝達等をしっかりと区別して､江南ＪＣの伝統を守り続けて頂き、組織のトレーニングの場として､社会や会社､家庭に役立ててもらいたいと思います。最後に在籍メンバー皆様の益々のご活躍とご健勝をお祈り致します。１５年間、本当に有難うございました。

平成６年度入会　稲波　竹仁

　平成６年に、江南青年会議所に入会させていただき、９年間大変お世話になりました。JCに入会した事で得られた、色々な方々との出会い、様々な事業が、貴重な体験として今、あらためて思い出されます｡
　なかでも、茶道を通して『人を思いやる気持ち』を勉強する事業においては、お茶の先生の所へ何度か伺って、実際に手ほどきを受けられた事が、大変印象深く思い出となっております｡今までに体験していない事でしたので、特に思い出されます。
　JC在籍最後の年に、愛知ブロック『愛知の教育創造委員会』に出向させて頂きました事を、大変ありがたく感謝しております。JCに入会当初は、なかなか出席できなく、他のメンバーの方々にご迷惑をおかけしていたこの私が・・・
　昨年までは私には卒業式は無いと思っておりましたが、あたたかく声をかけて下さいました皆様方に、心より感謝申し上げます。
　最後に、江南JCメンバー全員一丸となって、素晴らしい活動がなされる事を、期待しております｡　また、メンバーの方々の今後の益々のご活躍とご健康を祈願して私のお礼とさせていただきます｡
　本当に９年間　ありがとうございました。

平成１１年度入会　今津　暁彦

　江南青年会議所入会以来、諸先輩に導かれ、またメンバーの皆様方に支えられ卒業をすることができましたことに感謝申し上げます。３年半と在籍期間は短かったですけど１年1年ＬＯＭと愛知ブロックに出向して邁進してまいりました。入会してすぐと右も左も分からないとき仮配属先の谷口会員交流委員長の姿を見ながら全力でがんばり最後に委員長ができたらいいなと思ったことが思い起こされます。様々な事業、例会、委員会、理事会、総会と、すべてが今、走馬燈のように駆け巡っています。議論もしました、励まし合いもしました、笑い合いました、飲み明かしました、自分にとっては掛け替えのない財産です。
　最後の年にコミュニケーション委員会委員長させていただきました。予定者の頃は何をしたらいいのか右往左往していました。年が明けすぐと定時総会後の懇親例会での委員会対抗のアトラクション、モノリスの岩井社長に講師をお願いしての３月例会、５月には愛知牧場での会員レクリェーション、牛の乳搾り、バター作り、バーベキュー、ドッチボール、途中雨が降り青ざめたこと、８月の臨時総会後の懇親例会、じゃがいもクラブ、そして最後に犬山ホテルでの１２月家族例会とすばらしい委員会メンバーに支えられ、助けられ、すべての事業が終えることができました。
　今は、卒業したことより、すべての事業が終えることができ安堵しております。この１年は貴重な経験をさせていただきました。ＪＣには計り知れないほど奥が深いものと確信し、トレーニング、サービス、フレンドシップを信条にＪＣ活動に邁進してまいりましたが、この熱い思い出を胸に、そして、掛け替えのない友を得て卒業します。大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

平成５年度入会　尾関　哲

　平成5年に入会して､早いもので10年近くが過ぎました。今､振り返ってみると本当にいろいろな事がありました。家庭でも､会社でも、ＪＣでも、楽しいこと､苦しいこと､うれしいこと､忘れられないことなど多くの事がありました。
　ちょうど造園業の会社に入り、半年ほど経った頃、私はＪＣに入会し､とにかくいろいろな人との御縁があるようならば､進んで立ち向かっていこうと思っておりました。ＪＣは江南のみならず､愛知ブロック、東海地区、日本という様々な場面において、『ＪＣらしい世界』を私に教えてくれました。
　長いようで短いＪＣライフでしたが、卒業するにあたり先輩諸兄、そしてメンバーの皆さん、本当にお世話になり、また今後とも宜しくお願い致します。
　本当に有難うございました。

平成４年度入会　佐橋　浩昭　＜ＪＣにおける、思い出＞

　平成４年度に入会し約１１年間多くのＪＣメンバーにお世話になったことをこの場をお借りしてお礼申し上げます。
　最初に仮配属された委員会の委員長をはじめ委員会メンバーにたいへん恵まれ、ＪＣに徐々にはまっていったことが思い出されます。最初の委員長のときに作ったまちづくり江南市民会議の設立総会や全体事業の議長をしたときに増田青少年委員長といっしょに行った阪神神戸大震災のこども達を招き江南の子供達といっしょにキャンプを行った日本ＪＣ「鐘の鳴る丘プロジェクト」の事業が一番の思い出です。また、委員長、議長、副理事長、監事までさせて頂き、大変勉強になりました。そして多くの先輩や多くのメンバーに知り合えたことが一番の財産だと思います。ＪＣで学んだ多くのことを今後もいかせて行けたらと現在思っています。

＜今後の江南ＪＣに対して＞
　前にも一度お書きしましたが、今の江南ＪＣは少し箍（たが）がゆるんでいると思います。仲が良いことは非常にいい事だと思いますが、もう少し規律がきちっとしていないと全体事業等のとき一つにまとまらないと思います。楽しいＪＣと規律あるＪＣをうまく両立させていただきたい。また最近例会の出席率の問題が良く出ますが、自分が委員長や議長のときは勇気がなく出来ませんでしたが、ぜひ元気と勇気がある委員長出て来て１００％例会を一度目指してがんばっていただきたい。結果はどうあれ担当委員長を中心に全メンバーが一丸となって１００％を目指して行っていく過程が大事だと思うのでぜひ近い将来チャレンジしていただきたい。きっと何かが変わると思います。良き伝統を守り新しい江南ＪＣを皆さんで作って下さい。

＜残るメンバーに対して＞
　現在日本経済の状況が最悪ですが、現役のＪＣメンバーの人は仕事と家族サービスとＪＣ活動をうまく時間を使いわけがんばって下さい。最後に卒業してもまちづくり江南市民会議や花火実行委員会で皆さんが嫌でもお会いすると思いますので、これからも宜しくお願い致します。

平成７年度入会　高木　博文

　卒業にあたり、私の様なさぼりっぱなしの者が、おいそれとＪＣ活動について語るのは、ただただ恐縮の身です。しかし担当の広報委員会である事にお許しを頂き、私なりに振りかえってみます。
　思えば入会したての頃は、皆さんのパワーにただ圧倒されるだけでした。今では江南の夏の風物詩「花火大会」も入会して即迎えた対外事業でしたが、開催当日の設営はもちろん前日の準備、翌日の後片付けにいたるまで、メンバーの段取りの速さに驚いたのが、つい最近のような気がします。また事務局委員会をはじめ総務系が多かったため、議事録作成は幾度と経験し、当初はＪＣ用語がわからず何度もカセットを巻戻し（昔はＭＤじゃなかった）何回も聞いて議事録を作成したのも、いい思い出です。他にも様々な事業を通し、経験できた事は私の財産になると思っています。
　アルコールが苦手な私は、入会当初委員会後の酒の席で、ポツンとおとなしくしていたら、当時の先輩から「酒がだめなら食え。食べられないのなら歌え。」と言われました。その時は何の事かわかりませんでしたが、今は少しわかるような気がします。きっと先輩は「せっかく会費を払ってＪＣに参加している。だから出会えた人達と懇親を図るのもＪＣ活動の一貫だよ。」と言いたかったと思います。そうした先輩に恩返しも出来ず、７年間わがままばかりで、時の委員長はじめメンバーに多大な迷惑をおかけしました。それだけが心残りでなりません。
　「遺言」などとても残す立場じゃないですが、「お詫び」と「感謝」を託しまして、今後ＪＣで得た貴重な経験を、活かして頑張っていきます。今後の皆様のご活躍を、影ながら応援させて頂きます。
　本当に長い間お世話になりました。有難うございました。

平成５年度入会　長谷川　博一

　平成５年に入会してから今日まで、一度も理事を受けることなく卒業を迎えることになってしまいました。そういった意味では苦労知らずのまま終わっちゃった、って感じです。
　ＪＣがトレーニングの場であるなら、理事を経験してナンボのものですからね。責任のある立場に立って、みんなをまとめながら目的を達成する。そこまでには色々な障害や問題が噴出してきて、それらを乗り越えていく精神力や忍耐力を身につけてこそ真のＪＣマンと呼べるのではないでしょうか。
　私はＪＣマンにはなれなかった男です。でも、毎年各理事の苦悩と喜びを目の当たりにして学習させていただきましたので「ＪＣマンもどき」くらいにはなれたのかな？しかしながらＪＣ活動の中で楽しい思い出は沢山作れました。一般人ではなかなか出来ない様な事を組織の力で経験させてもらえたのです。江南ＪＣに入会して後悔はしていません。みなさんも、それぞれのＪＣライフをエンジョイしてください！
　それでは、ごきげんよう！！

昭和６２年度入会　前田　哲郎

　１９８７年以来１６年間社団法人江南青年会議所にお世話になり、大勢の方々と出合いそして、多くの事を学ばさせて頂き、お陰様で卒業を迎えました。
　私は、入会して３年程は最年少メンバーでした。一回り以上離れた方も多く、恐ろしいぐらい貫禄のある人ばっかりでした。「しまった、大変なとこに入ったなあ」と言うのが最初の印象でした。
　当時は、何も解らず、必死に付いてゆくばかりでしたが、CD系の委員会配属が多く、江南JC初めての青少年キャンプ、全体事業、周年の式典の企画など、大変だけど楽しく遣り甲斐のある大規模事業によく携わらして頂きました。当然委員会は、喧喧囂囂で、しょっちゅう叱られ、時には厳しく、時には熱っぽく酒を酌み交わし、体育会系ののりではありましたが、非常に温かみがありました。今思えば、弱輩の私を上手に導いて頂けたと感謝しております。在籍の長い分だけあって、その後は、万遍なく色々な委員会に携わり、好奇心をもって何でもやらせて頂きました。駆け出しの訳も解らずついていく立場から、物事を動かし遂行していく立場まで、私は、決して理事長を目されていた人間ではありませんでした。しかし、お陰で曲がりなりにも理事長を務めさせていただく機会を得ました。個人的な感覚を先行させず、偏った意見にとらわれず、ＪＡＹＣＥＥにとって、組織のとって、更には地域にとって時代の流れも加味しながら何が大切であり一番良いのかを考え、物事を運び、時には苦渋の選択を迫られ、それが醍醐味であり、一番の学びになりました。
　これからのメンバーの皆さんに言います。自分の置かれている立場をよく見極め、それぞれの立場で組織を担っている、と言う責任を実感しつつ､当然人間ですからステップアップしながら、ＪＣライフを満喫してください。そして、そんな活動の中から本当の「同じ釜の飯を食べた」と言える仲間、即ち生涯の友をつくってください。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ここ３年程は、先輩に会えば「おまえ、まだ現役か、」と言われるようになりました。遠かった卒業がやっと迫ってきて旧人類の私にとっては、そろそろ居場所が少なくなってきたなあと実感しておりました。自分の在籍した１６年間で時代背景、ＪＣに対するニーズも変化し、メンバーの感覚も変わってまいりました、変えるべき部分、残していくべき部分をよく見極め、３７年の歴史を大切にして下さい。
　自分がＪＣに入会していなかったら、おそらくあまり進歩しないまま歳をとっていたと思います。私のような駄々草な人間は長いＪＣが調度いい位だったと思います。本当のＪＣ活動は４０歳からがだとよく言われます。私も在籍中に高まったであろう人間力をもって、少しでも地域貢献に結びつけることができればと思っております。長きに渡り大変お世話になりました。

平成３年度入会　横山　毅

　私がＪＣに入会して１２年、理事会で“全員一致”にて可決承認され審議がとおり、多々の事業が開催されてきました。殆どの事業が“全員一致”、当たり前の事であり、過去の理事会の議事録を見れば､一目瞭然にその事が解る。
　しかし、“全員一致”ではなく承認された事業が一つだけあります。その事業とは､私がはじめて委員長をさせて頂いた時に“賛成多数”にて可決された事業で､今でも心に残っております。委員会で､その事業を協議していた頃のこと、理事会において矢の様に質問をうけて困っている事を話しました。委員会メンバーは､そんな私に『何の質問が出ない様では､委員長は成長できない。むしろ様々な質問に対して､一つずつクリアーする事で成長できる。委員会全員で団結し、絶対にこの事業を実現させましょう。』と逆に励まされました。その一言は､今も忘れることはありません。その後は､理事会でどんな質問をされようが恐れることなく､事業実現に実を結ばせました。これも一重に委員会メンバーの協力のお陰であり、深く感謝致します。
　ＪＣ活動の中で､一番大切なのは委員会活動であり､委員会メンバーを如何にまとめ、団結して行く事だと痛感しました。私の持論になるかもしれませんが､“全員一致”は、無論悪いことではありません。それ以上に委員会で､協議され、メンバー全員が事業の筋道を理解し､他のメンバーに対しても納得できる説明が出来るまでに創り上げられた“委員会一致”の事業こそが本来すべき事業と私は思います。更に、事業を企画する上で大切な事は、“夢”のある企画をすることです。諸先輩方が､『ＪＣの失敗は、恥ずかしい事ではない。失敗を恐れず､チャレンジすることが大事である。』と良く言っておられました。その精神で事業を考えてほしいと思います。私事ではありますが､「成人の集い」に、あのイチローを呼ぼうとしました。なぜなら､弱冠２０歳にして日本プロ野球の歴史に残る大記録を打ち立て、誰もが“夢”だと思っていた事を実現し、野球少年ばかりか、我々国民に“夢”を与えてくれたからです。結果は言うまでもなく、イチローを呼ぶ事は実現できませんでした。そんなことは誰もが､最初から解りきった事と思うかもしれませんが､委員会メンバーと真剣に､どうしたら来てもらえるも$N$+$r5DO@$7!"$$$m$$$m$JJ}K!$b9M$($^$7$?!#$=$N9CHe$b$"$j､当日、イチローから祝電が届きました。会場が「ドッ」と、どよめき私自身、非常に感動したことを今でも忘れることなく心の中に今も良き思い出として残っております。誰もが“夢”を持ち､“夢”に向かってチャレンジする事の大切さを事業を通して勉強させて頂きました。
　私はアナログ人間で､パソコン等の出来ないダメ人間です。デジタル化社会を否定するつもりはありませんが、便利さ故に忘れられた本来の人間らしさを取り戻すことも必要だと思います。顔も声も知らない人間と心が通じ合える事が出来るでしょうか？　相手の顔が見える､相手の鼓動が聞こえる、相手に体温を感じ取ることが出来る身近な距離で、初めて心と心が通じ合う事が出来るのではないのでしょうか。あくせくした現代だからこそ、不便さがかえって心の豊かさに変わると思います。
　最後になりましたが､自分の我が強い性格のために､やりたい事をやらせて頂き､周りの方々には多大なる協力をして頂き感謝申し上げると共に、細かな心遣いが出来ない不器用な人間のため､ご無礼しました事をこの場をお借りしてお詫び申し上げます。メンバーの皆様方には1２年間、本当にお世話になり有難うございました。

社団法人江南青年会議所
愛知県江南市古知野町小金112番地　江南商工会館内
TEL: 0587-54-9131 FAX: 0587-55-3094
E-Mail: office@kohnan-jc.or.jp

卒業生の遺言書

昭和６３年度入会 石田 成彦 ＜ＪＣにおける思い出＞

平成６年度入会 稲波 竹仁

平成１１年度入会 今津 暁彦

平成５年度入会 尾関 哲

平成４年度入会 佐橋 浩昭 ＜ＪＣにおける、思い出＞

平成７年度入会 高木 博文

平成５年度入会 長谷川 博一

昭和６２年度入会 前田 哲郎

平成３年度入会 横山 毅

昭和６３年度入会　石田　成彦　＜ＪＣにおける思い出＞

平成６年度入会　稲波　竹仁

平成１１年度入会　今津　暁彦

平成５年度入会　尾関　哲

平成４年度入会　佐橋　浩昭　＜ＪＣにおける、思い出＞

平成７年度入会　高木　博文

平成５年度入会　長谷川　博一

昭和６２年度入会　前田　哲郎

平成３年度入会　横山　毅