Home > 所信
"That service to humanity is the best work of life"
「人類(他人)への奉仕が 人生最高の仕事である。」
これはJCIクリードの最後の一文です。JC三信条「奉仕・修練・友情」にあるService(奉仕)に通じるこの一文は、なにもJAYCEEにとってではなく、元来、人として誰もが持合わせている真理の一つだと思います。
2011年3月11日に起きた東日本大震災では22万人以上の方の生活、財産を奪っていき、死者・行方不明者の方は2万人にも上ります。今なお原子力発電所の問題などを含め、まさに国難となっています。今、この時、多くの日本人が「私達に出来る事は」と自分に問いかけ、実際の行動が復興へ向けての大きな一歩へと成り、それは他を思っての行動として、今も様々な組織、個人によって求められるものを「がんばろう 日本」の合言葉の下、必ずや復興を成し遂げる強い意志を持って支援が力強く継続されています。その中、支援を伝える一つの報道で、現地に出向いたボランティアの方が被災された方から逆に元気を頂いたという記事がありました。利他の精神をもっての行動が、投げ掛けた側にも感動や気付きをもたらす。両者で心通い合うこの出来事は、お互いに気付き、感動、感謝をもたらし、記事を読む私達にも、勇気と感動を感じさせてくれました。今ここにある事、あたりまえへの感謝の心、人の為だからこそ成せる大きな力など多くの事を私達が考える機会となった今回の震災。改めて今だからこそ、私達は感じていることを決して忘れることなく深く胸に刻み、次の時代の人へ行動を伴い伝えていかなくてはなりません。日常の中の小さな事でもいい、他を思っての行動により共に感動を感じることが出来る人へ、そんな自分を意識して変わっていこう。ときに感動は感謝、感激に昇華していく。その行動、思い、感動が周りの人から多くの人へ拡がり繋がっていく時、明るい豊かなまちに、元気な日本にまた一歩近づいていくと考えます。
47年に渡り単年度制、40歳卒業という制度の中、多くの困難を乗り越えながら築きあげられた良き伝統を、2012年度は我々の手で新たな一年として積み上げ、継承していきます。それは先人の方々へ最大の敬意を払いながら、今の時代に則した変化を加えての活動となります。また、一般社団法人格の取得に向けた動きを強め、この事を好機とし来る50周年に向け、「JCもある時代」ではなく、「JCだからこそ」という言葉の下、JCであったからこその経験、気付き、出逢いを築き、次の時代の人に伝えていく、今の江南JCがあるのもこの思い、行動の紡ぎ合いあっての所以であり、それはこれからも大切にし、変わらぬJC三信条を併せ持って活動していきます。
昭和47年、48年生まれのメンバー構成人数が全メンバー数の半数近い数となっている現実を重く捉え、会員拡大活動を続けてまいります。そこには女性の参加しやすい体制、仕組づくりの検討なども必要です。自分達の活動に誇りと自信を持ち、英知と勇気と情熱の溢れる委員会活動を開催していく。LOMの元気のバロメーターである委員会から発する魅力ある提案によって魅力ある例会、事業、そして魅力あるJC活動が展開されていけば、縁ありし多くの人が集い、自ずと道が拓かれていくのではと感じています。
また、ソーシャルネットワークの時代といわれる現代では、リテラシー能力の高まりと共にデジタル化が進んだ今だからこそ、本質や組織文化が重要視される時代となっています。善意な口コミによるPRは、広告の新たな形を成し、個人でも組織でも、本質を磨いてこそのブランド化に繋がっていくことを意識した情報発信を心掛けていきます。
社団法人 江南青年会議所では、これまでも多くの活動を通じて、このまちについての事業を行ってきました。地域の課題を憂いながら活動し、地域の歴史、現状を学んできました。それは、このまちに住む者の一人として、変わらずに続けていきたいと考えます。時代や環境の変化もある中、調査・分析を持って、まちのニーズ・問題を的確に捉え、JC活動を通じての対応や対策を企画・実施・評価していきます。「ひとづくりはまちづくりの源」と言われます。このまちに住む私達が、周りの人と共に学び、自らを磨く努力を怠らない姿勢を続ける。達成感による感動、気付きから得る感動を共有し、未来を担う人に伝え育む。これはまちの大きな力の一つになると確信します。今後も、行政や各種団体との連携を意識し、気付きの場の創造を心掛けていきます。また、多くのメンバーが経営に携わる青年経済人として「景気が悪い」「時代が悪い」と責任転嫁をせず、自分らしさを活かしながら、一方的な顧客満足でなく双方での信頼厚き経営を心掛け、企業の発展、地域の発展に寄与していくことで、活力、笑顔あふれるまちの創造に努めていきます。
国難にあってもリーダー不在と言われ、国民にも政治不信が募り、長引く経済混迷の中、私達は、各々の企業や家庭からの後ろ盾により活動できることを認識し、感謝をしています。だからこそ、この支えを無駄にする事無く、JCでの時間を消費ではなく投資へと成すべく意識的に行動していきます。
組織としての共有観点は、共通の目的、協働意欲、コミュニケーションにあると言われます。同じ志を持ち、感動を分かちあえる仲間で議論を重ね、皆で一つのゴールを目指していける社団法人 江南青年会議所だからこそ、『政策提言のできる組織を構築する』とあるビジョンへ一歩ずつ近づいていると感じます。2010年度より続く江南市民花火大会運営に関する業務委託契約は、行政より一定の信託を得ている証と考えます。行政では、江南市推進戦略計画が進み、江南市市民自治によるまちづくり基本条例が平成23年4月1日施行されました。広く市民からの意見を求める仕組みの一つである江南市のホームページ内のパブリックコメントでは政策への提案、要望も可能です。社会環境の変化が早い時代にあり、今このまちに住む私達だからこそ思う各種課題や意見を検討し調査分析していきます。
また、江南市民花火大会は理想の形としての市民参画、市民協働を模索しながら、組織にとっても得がたい経験の場として企画、設営をおこなっていきます。組織としての力が発揮される為にも、この組織を構成している私達メンバー一人一人が減り張りある意識と行動で役割を担い、目的達成の為に楽しみをあわせもって邁進してまいります。
古知野中学校の体育館に横田喜三郎氏の『至誠通天』という書がありました。「誠を貫けば、天にも通じる。一つ一つの課題に誠実に取り組み努力すれば、必ず願いは叶う」今も思い出すこの言葉を励みに、ぶれることなく一年の間を歩んで行きます。
公益性を追求するにあって、継続的な事業への配慮を汲みながらではありますが、2012年度も新しい体制となってのスタートを切ります。全てのメンバーが様々な挑戦となる1年。この挑戦から得る出逢い、感動、気付きが、皆さんの記憶に残る1年となるよう全力で組織運営に努めます。何卒、皆様のご協力、ご支援を心よりお願い申し上げます。